乳腺・内分泌外科

甲状腺疾患

甲状腺疾患について

甲状腺は喉ぼとけの下にあり、普段は輪郭が分かりづらいですが、腫れやしこりがあると手で触って分かるようになります。
甲状腺から分泌されるホルモンは、各器官の働きを活発にして新陳代謝を良くする「元気の源」ですから、甲状腺の形やホルモンの異常は全身の不調を招きます。
代表的なものに「バセドウ病」「橋本病」などがあります。

バセドウ病
バセドウ病は甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気で、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、動悸や息切れ、手足の震え、疲れやすさやだるさなどのさまざまな全身症状が起こります。20~50歳代に発症することが多く、中でも30~40歳代の患者が多いです。男女の比率は男性1人に対して女性5~6人程度と女性に多くみられます。
治療方法
薬物療法、手術療法、アイソトープ治療の主に3種類がありますが、薬物療法がもっとも一般的です。

橋本病
橋本病とは甲状腺に慢性の炎症が起こる病気で慢性甲状腺炎ともいいます。慢性の炎症のため、この小さい甲状腺が腫れてきたり、甲状腺ホルモンを作る働きが低下して甲状腺ホルモンがへって甲状腺機能低下症を起こしたりします。男女比は約1対20くらいで女性の割合が多く、年齢は30~40歳代で起こりやすいという特徴があります。
治療方法
継続な薬な服用が必要です。甲状腺ホルモン量の低下がみられない場合は、定期検診を通じて経過観察を行います。